忘れられない夏  きらめきの彼方へ

ガムシャラサマーステーションVS公演が幕を下ろしました。あっという間の夏だった。

前回のブログにも書きましたが、8/14の予選最終公演が終わってからというもの、本当に何も手につかないような毎日でした。

夏が終わってしまうのを受け入れたくなかったから。

まだまだ思い出になんかしたくなかったから。

このままずっと続けばいいのに...夏がこんなに素敵な季節だって私知らなかった。一生忘れられない、忘れたくないって思ったから、感じたことを残します。

 

駆け抜けるような一瞬の夏に見た、世界で一番綺麗な涙と汗の話をするね。

 

7/23 VS公演初日。この日は夜の公演に入りました。久しぶりにステージの上の美勇人くんを見ることができる!って何日も前からドキドキわくわくしていて浮かれていたことを覚えています。公演が始まると、聡くん、マリちゃん、チーム我、チーム覇、と出演者が次々登場し、前半の歌とダンスで会場は歓声と熱気に包まれました。夏の始まりにゾクゾクしながら、いよいよパフォーマンスバトルが始まります。私はペンライトを赤く光らせ、ステージを見つめていました。ステージに映像が流れます。なかなか決まらない大技に悪戦苦闘し、できない自分に苛立つチーム我の姿がありました。はじめてみる美勇人くんの表情に驚きつつも、本気で頑張る姿に心を奪われ、ますます胸の鼓動は高鳴ります。白いパーカーのフードをかぶった3人が登場し会場が静まり返ると、ものすごいスピードでジェシーちゃんがダンクを決めました。再び熱気に包まれる会場。みんなが「俺を見ろ!!」と言わんばかりの表情で会場を煽り、次々ダンクを決めていきます。順調にノーミスでパフォーマンスが進む中、美勇人くんがダンクをはずしてしまいました。私は思わず「あっ」と声を出してしまいました。落ちたボールを拾いとても悔しそうな表情を浮かべた美勇人くん。パフォーマンスは続きます。ステージの真ん中で円陣を組み、いよいよラストの連続ダンクです。ミスなく決まり、拍手と歓声が上がります。無事に終わって、最後も決まってよかったな、と安心する私。でもステージには、ガッツポーズで喜ぶ3人をよそに浮かない表情の美勇人くんがいました。

けれど私は「ああ、本当に悔しかったんだな。それだけ練習してきたんだもんね。」とこの日は正直あまり深く考えず、むしろ普段見ることのできない彼の表情に興奮し、満足して家に帰りました。

 

楽しかった初日の思い出と日々流れるレポを生きがいに、テストやレポートをなんとかこなしているうちに、あっという間に前半戦が終了していました。風 is a Doll?のレポに心をかき乱されながらも、楽しそうな様子に口元は緩みっぱなしです。もうすでに忘れられない夏になっていました。毎日毎日「夏が終わってしまうなんて嫌」って言ってた。こんな短期間にいろんな表情の美勇人くんを摂取してしまって、これから私はどうなってしまうんだという恐怖すら感じていました。

 

後半戦に入った週のガムシャラ放送では、チーム我の初日の公演にスポットが当てられていました。まっすーが怪我で出られなくなってしまったこと、急遽4人での演出に変えそれぞれがまっすーの想いを胸にステージに上がっていたこと。昼公演で、アリウープをミスしてしまい、舞台裏で美勇人くんが泣いていたこと。

夜公演で、じゅりちゃんが「さっきもりみゅー泣いてたもんね」って言っていたことを思い出しました。それと同時に、あの時見た本当に悔しそうな表情を思い出して胸が苦しくなりました。涙の裏には、まっすーへの想いとか、チームへの想いとか、自分自身のプライドとか、いろんな思いがあって、私が考えていた何倍も何倍も悔しかったってことが分かったから。勝手な憶測は好きじゃないけど、このときばかりは美勇人くんの気持ちをいろいろ考えてしまう自分がいて、なかなか眠りにつくことができませんでした。

そうこうしているうちに、ツイッターが追い打ちをかけてきます。ダンクを外した美勇人くんが、急遽じゅりちゃんと新技を決めたというレポを目にしました。本当にその場で決まった演出だったようで、皆が驚いていたようです。「どうしても勝ちたかったから」という言葉が目に飛び込んできました。

正直これまで、勝敗なんてあまり気にしていませんでした。わたしはチーム我を応援してはいるけれど、5チームみんなが頑張っているのが伝わってきていたし、みんな好きだから。ステージで輝く、カッコいい姿を見ることができればそれでいいと思っていたから。でも本人の口から「勝ちたい」の言葉を聞いてしまったら、やっぱり勝って喜ぶ姿を見たいと思ってしまいました。なんて単純なんだと呆れてしまうけど、最後は笑って終わりたいから、次に入るときは力の限り声を出そうと心に決めました。

 

8/14 とうとうチーム我にとって、予選最終日となりました。夏の終わりがすぐそこまで迫っている事実に目を背けつつ、見ない間に成長したであろうチーム我のパフォーマンスに期待を膨らませ、会場に入ります。幕が上がって登場してきた5人は、初日に私が見たそれとはまったく違う顔をしていました。「絶対勝つ」 表情から勝手に声が聞こえてくるようでした。期待と緊張感のなか、パフォーマンスバトルがはじまります。フードをかぶったメンバーの中にまっすーの姿がありました。今まで以上に大きな歓声に包まれ、5人がそろったステージを前に思わず涙がこみ上げてきました。まっすーの復活もあり、初日には見られなかった新技がつぎつぎ繰り広げられます。ノーミスとはいかなかったものの、明らかにレベルアップしたパフォーマンスと5人が放つギラギラしたオーラに圧倒されていたら、あっという間にパフォーマンスが終わっていました。いよいよdB測定です。浮かない表情の美勇人くんを心配しつつ、大きく息を吸って声を出しました。モニターに117dBという、それまでで一番大きな数字が浮かぶと、堰を切ったように涙をこぼす美勇人くん。「泣くなよぉ!」「まだ終わってないから!」と言いつつも、舞台袖からティッシュ持ってきてくれるジェシーちゃんとか、「美勇人のこと一旦いないと思って」っていってくれる半ちゃんとか、アツくて優しいチーム我を見て、本当に素敵なチームだと思いました。ありがたいことにjr票もいただき、昼公演は勝利することができました。安心感と満足感で満たされ、夜のことなんて考えられませんでした。

そうは言ってもあっという間に夜公演はやってきます。頭の中の整理も追いつかぬまま、チーム我にとって予選最後の試合です。昼公演とは打って変わり、自然な笑顔も見られ、わたしも後悔がないように全力で楽しもう!と目の前の光景を1秒1秒必死に目に焼き付けました。

いよいよチーム我のパフォーマンスです。先に終えた羅はノーミスで、相手チームと言えど圧巻のパフォーマンスでした。再び経験したことのない緊張感に包まれます。ジェシーちゃんのダンクを皮切りに、ひとつ、またひとつとダンクが決まっていき、息をするのも忘れてしまいそうなくらい、目の前の輝きに引き込まれていました。昼公演では失敗してしまった、美勇人くんのダンクも決まり、力強いガッツポーズ。まっすーのパスをうけてまたひとつ。

最後のダンクが決まった途端、前方に駆け寄り抱き合うチーム我。お互いを讃えあうように、力強く抱き合っていたあの光景が今でも鮮明に思い出されます。これ以上ないパフォーマンスだった。ぽろぽろと涙をこぼす美勇人くん。見られないように客席に背中を向けて涙をぬぐうじゅりちゃん。ジェシーちゃんの目にも光るものが。笑顔だった半ちゃんも、まっすーの言葉を聞いたら泣き出して、気づいたらみんなステージの上で泣いていたね。

 

まさに「青春」だった。

世界で一番綺麗な涙と汗がそこにはありました。

 

勝敗を決めるなんて酷なことはしたくないって真田くんは言ってくれました。またしても、勝敗なんてどうでもいいって思う私が出てきたけど、これが最後という思いで力の限り声を出しました。結果は両者同dB。残念ながらjr票で負けてしまい、勝利を手にすることはできなかったけれど、目の前の5人はほんとうにすがすがしい表情をしていました。客席に「ありがとうございました」って頭を深く下げる美勇人くんも、勝った相手(羅)に「すごかった。おめでとう」って言える美勇人くんも、大好きな美勇人くんだった。

 

無事に決勝戦へとコマを進めたチーム我。わたしにとっては、14日の夜のチーム我がこの夏のすべてだったから、優勝を願いつつも、会場へ足を運ぶことはしませんでした。準優勝という結果を見たとき、今までにない悔しさが私の中にこみ上げてきたけど、美勇人くんが笑顔で「本当に楽しかった」って言ってたって知って、これ以上うれしいことは無いと思いました。

 

長いようで短い夏が終わりました。

 

何度も壁にぶつかって、何度も涙を流したね。

『さあ、涙を拭いて 明日へと出かけよう 抱えすぎた荷物はそこにおいて

  そう迷いの中で君は君になるのさ つまづいたあの日も無駄なんかじゃない』

たくさんの努力があって、ひとまわりもふたまわりも大きくなった10代最後の美勇人くんのきらめきを、自分の目で見て感じることができて本当によかった。

 

最高の夏を、忘れられない思い出を、ほんとうにほんとうにありがとう。